AIに「このあたりのバー」と聞かれたとき、あなたのお店の名前は出てきますか
2026年7月30日、大阪・京橋で実際に試しました。
AIに「大阪・京橋で、一人でも入りやすいおすすめのバーを教えて」と聞いてみたところ、 名前が挙がったのは3軒だけでした。
そして出てこなかったお店の中には、味も接客も評判のいいお店が含まれていました。
なぜ、その3軒だけが選ばれたのか
答えは拍子抜けするほど単純です。
AIは、お店を選んでいません。
AIはこう動いています。
- 質問を受ける
- インターネット上から、答えに使えるページを探す
- 見つけたページの内容をまとめて答える
つまり「読めるページがあるお店」の名前を、そのまま出しているだけです。
実際に出てきた3軒は、いずれも次のどれかを持っていました。
- 自分のお店の公式サイト(場所・料金・雰囲気が書かれているもの)
- BAR-NAVI(サントリーが運営しているバーの情報サイト)への掲載
- Retty、ホットペッパー、じゃらんへの掲載
そもそも、お客はAIで飲み屋を探すのか
ここは正直にお伝えします。
2026年1月に全国1,049名を対象に行われた調査では、飲食店を探すときにChatGPTなどのAIを使う人は 約15%、AI経由でお店を知る人は10%を超えていました。
多数派ではありません。10人に1人か2人です。
ただし、ぐるなびなどの大手予約サイトが「予約サイト離れ」への危機感から グルメAIの新サービスを出しています。大手が慌てて動いているという事実は、流れの向きを示しています。
そして、いま手を打っている飲食店はほとんどありません。 10%のうちの取り合いには、まだ誰も参加していない状態です。
夜のお店には、もう1つ固有の問題があります
調査の途中で、これを見つけました。
ある会員制バーのお店の名前で検索したところ、同じ名前のお店が8軒以上出てきました。
- 同じ大阪府内に1軒(別の街)
- 東京に1軒
- 名古屋に1軒
- ほかに美容室、整体サロン、古着屋
そして同じ大阪府内のお店は、公式サイトと掲載媒体を持っていました。 つまり店名で調べた人が、別のお店にたどり着いている可能性があります。
珍しい名前をつけたつもりでも、日本中で見れば重なります。 これはバーやスナックに特に多い問題です。
今日、お金をかけずにできること
3つあります。どれも無料です。
1. 店名を、必ず地名とセットで書く
「BAR ○○」ではなく「BAR ○○(京橋)」にします。
看板、Instagramのプロフィール、Googleマップ、ホームページ、名刺、掲載サイト。 全部を同じ書き方にそろえます。
同じ名前のお店に埋もれないための、いちばん効く一手です。
2. 表記のゆれを消す
同じお店なのに、こうなっていることがよくあります。
- Instagram「BAR ○○」
- Googleマップ「バー○○」
- 食べログ「○○」
- ホームページ「Bar ○○ 京橋店」
人が見れば同じお店だとわかります。ですがAIや検索は、別のお店として扱うことがあります。 本来1つに集まるはずの評価が、4つに割れています。
住所と電話番号も、ハイフンの有無まで同じにそろえてください。
3. 料金とシステムを、隠さずに書く
「お問い合わせください」だけでは、AIは引用できません。 書いていないことは答えられないからです。
チャージ、1杯の目安、支払い方法、予約の要否。 これを1ページに書くだけで、AIが引用できる情報になります。
夜のお店では料金を出したがらない方が多いのですが、隠すほど選ばれにくくなります。
逆に、いちばんもったいない状態
情報をInstagramの中だけに置いていることです。
Instagramの投稿は、AIがほとんど読みに来ません。 丁寧に毎日投稿していても、AIから見れば「情報が無いお店」になります。
まだ知らない人に見つけてもらう場所ではありません。
まとめ
- AIはお店を選んでいない。読めるページがあるお店の名前を出しているだけ
- AIで飲食店を探す人は約15%。多数派ではないが、手を打っている店はほとんどない
- 夜のお店は、同じ店名が全国に何軒もあるという固有の問題がある
- 今日できることは「店名と地名をセットにする」「表記をそろえる」「料金を隠さない」の3つ
- Instagramの中だけに情報を置くのが、いちばんもったいない
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「〇〇(地名)でおすすめの店」と聞いて、お店の名前が出るか出ないか。 出ないなら、なぜ出ないのか。同じ名前のお店が他にいないか。
売り込みではありません。知らないままにしておくのが、いちばん損だと思っているからです。 ご検討いただかなくても構いません。
※調査に使用したのは生成AI(Web検索あり)です。出典:飲食店の選び方に関する調査 (2026年1月・全国1,049名)、日本経済新聞。
